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ご挨拶(事業内容の紹介)
公益財団法人中国労働衛生協会 理事長 宮田 明

ご挨拶

ご挨拶(事業内容の紹介)

公益財団法人中国労働衛生協会
理事長 宮田 明

 このたびは当協会のホームページにアクセスいただきありがとうございます。平素は当協会の事業運営におきまして格別のご高配にあずかり、厚く御礼申し上げます。

 当協会は昭和23年、財団法人広島労働基準検診所(その後「広島県集団検診協会」に改称)の東部支部(尾道市)として発足、職域における健康診断を行う機関としてスタートしました。その後昭和53年3月、労働大臣の許可を受け、財団法人中国労働衛生協会として独立した健康診断機関となり、さらに平成23年3月、公益財団法人として内閣府より認定を受け現在に至っております。

 現在、広島県福山市に本部を置き、福山市、尾道市、鳥取市、米子市、津山市に検診所を配置、常勤役職員240名余が勤務しております。当協会の業務は、年間約40万人に対し実施しております健康診断事業に加えて、産業医活動、保健指導・健康教育などの産業保健事業、社会貢献事業、作業環境測定事業を四本柱としており、この地域の中核的な総合労働衛生機関として、職域、地域の人々から高い信頼を頂いております。

 当協会は設立以来、労働安全衛生法ほか関係法令を遵守し、精度の高い信頼できる事業を提供するべく努力してまいりました。健診機能の充実に努め、各検診所は全国労働衛生連合会労働衛生サービス機能評価委員会が行う「労働衛生サービス機能評価」において優良機関としての評価を得ております。また個人情報を適切に取り扱う体制も整備し、平成21年9月にはプライバシーマークを付与され、以後各検診所とも定期的に更新を行っています。

 令和2年初頭よりの新型コロナウイルス感染の急激な拡大により、当初は健診の延期や縮小などが相次ぎ、対応に苦しむ状況もございましたが、ワクチンの急速な普及と治療の進歩などに加えて、毒力の低いオミクロン株が主流になり社会経済活動も再開されつつあります。ただ、全国的にコロナによる受診控えで、がん検診等の健診受診者数の減少が問題となっており、がん発見の遅れになどによる命の損失が危惧されています。当協会は感染管理に万全の対策を講じて健診を行っており健診現場での感染事例は発生しておりませんので、安心して定期健診などを受診していただくようお願いしたいと思います。

 さて、少子高齢化に伴う労働人口の減少と、高齢者人口の増加は急ピッチで進んでいます。健康寿命の延伸と医療費の抑制は焦眉の急です。われわれは「私たちは職域・地域において働く人とその家族の健康の保持・増進に貢献します」という理念を掲げてまいりましたが、地域での健康の保持・増進活動の重要性が高まることを鑑みて、令和2年2月に福山市、7月に尾道市と「健康増進に関する連携協定」を締結いたしました。地域の皆様が特定健診・がん検診をはじめとした健診に当協会を利用しやすい環境を整備するとともに、地域住民の認知症やフレイル予防などにも当協会の機能を生かして健康教室などのイベントを通じて努めております。また、定年後の方や個人事業主・主婦などに健康情報と健診情報などを提供することを目的とした「げんきサポートクラブ」を設立しておりますが、引き続き加入者増加に努めたいと考えております。

 上記の理由から、人口の高齢化という時代のニーズに合ったオプション検査の充実と施設健診の充実を図ってまいりました。一昨年4月より福山健診センターにおいて医師の結果説明、保健師・管理栄養士による栄養指導・生活指導つきの「人間ドック・プレミアムコース」を開始し、高評価をいただいておりますが、昨年4月からは尾道検診所でも開始しております。健康保険組合被保険者のみでなく、地域の国民保険被保険者の方々にも気楽に受けていただけますので是非ご利用ください。

 職域におきまして経済産業省主導で、“従業員等の健康管理を経営的視点で考え戦略的に実践する”という「健康経営」が推進されています。優良な健康経営を実践している企業を顕彰する「健康経営優良法人」認定を申請する企業が増えてきております。当協会は平成30年度より「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に認定され、令和2年度よりその上位500位までに与えられる「ホワイト500」の称号を得ております。

 「健康経営」は本来当協会が行って来た産業保健業務に経営の概念を加えたものであり、健康経営推進のサポートと「健康経営優良法人」認定支援も当協会の行うべき業務と捉え、一昨年開始しました。当協会は多種の医療職、ヘルストレーナーを有しており、健康経営を支援する「健康経営アドバイザー」、「エクスパートアドバイザー」の資格も多くの職員が得ております。また、健診を担当している事業場についてはわれわれが健診データも有しており、それを用いてオールラウンドに的確な支援ができることが強みと自負しております。現在25社に支援を行っています。健康経営にご興味があれば是非ご相談ください。

 なお、一昨年より産業保健機能強化のため健康増進部を独立させ、健康推進課の保健師・管理栄養士は質の高い保健指導ができるようスキルアップに努め、特定保健指導など積極的に指導数を増やしておりますので是非ご利用ください。また医療情報課よりは印刷物やホームページ、Facebookなどを通じ積極的に健康情報を発信しています。

 われわれの業務上のモットーは「正確・迅速・親切」です。皆様に質の高い、満足できるサービスが提供できますように、引き続き設備の整備とともに、職員の研修を推進してまいります。また、職員が「知識・技能・接遇」などの研鑽を重ね、自らの仕事に誇りと自信を持ちながら働ける職場環境が実現できるよう、努力して行きたいと思っています。今後ともご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

令和4年6月1日

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