がん検診のメリットとデメリット
がんによる死亡を減らすため、国が推奨している5つのがん検診が
胃がん検診 肺がん検診 大腸がん検診 乳がん検診 子宮頸がん検診
です。この5つのがん検診は、科学的根拠に基づき“がんによる死亡率を減少させることができる”と証明されています。
がん検診にはメリットとデメリットがありますので、それを知ったうえで、健康と安心のためにがん検診を利用してください。
- ◎メリット◎
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- がん早期発見による救命
最大のメリットは、早期発見・早期治療による救命です。
- 早期がん発見で治療負担軽減
早期であれば治せる可能性が非常に高く、治療も軽くすむことが多いです。
患者さんにかかる身体的・経済的負担や時間が一般的に少なくてすみます。
- がんになる手前の状態で発見
がんになる前段階の病変(潰瘍や異型上皮など)が見つかり、治療することでがんの予防が可能です。
- 安心して生活
「異常なし」と判定されれば、ひとまず安心です。
生涯のうちに2人に1人はがんになり、多くの人が亡くなっています。「自分は大丈夫」という過信は禁物です。
- がん早期発見による救命
- △デメリット△
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- がんが100%見つかるというわけではありません
がんの種類や場所によっては見つけづらいことがあります。
- 結果として不要な検査や治療を招くことがあります
「過剰診断」や「偽陽性」による検査の負担が生じることがあります。
- 内視鏡検査やX線検査等により身体的負担が生じることがあります
内視鏡検査では、出血や穿孔(せんこう)といって胃に穴が開いてしまう「偶発症」を生じることがあります。また、X線検査では被ばくの問題があります。
- がんが100%見つかるというわけではありません